>>>>> 諸法実相鈔とは <<<<<
   
この御文は日蓮大聖人が佐渡流罪の最中、文永十年五月に
   悟られた重要な諸法実相鈔という御書の末文にあります。
   まことに日蓮大聖人さま御自身の御命が危険の中にさらされておりながら
   その最中におきまして御本仏の大法悦を胸中に抱かれながら
   私達末法の衆生に信仰及び信心のあり方は如何なるべきかということを
   私達に大変わかりやすくお教えくだされた有難い御書の一節であります。
  ------ 「大意」 ------
  
今生の世に大難を受けるも法華経のおん為と思えばおのずから感激の涙がわき
   その功徳に依って未来には仏になれるかと思えば、法悦に涙がこみ上げて来る
   鳥と虫とは鳴くけれど涙は落とさない。然しこの日蓮は泣かないが涙の渇く
   ひまはない。この涙は何の為か。決して世間の喜怒哀楽の為の涙ではない。
   みな法華経を弘め、いかにして人々を正しい道に導びかんかという為の涙である。
   そうすればこの涙は甘露の涙ともいうべきではないか。


   
>>>>> [ 説 明 ] <<<<<
  この現実人間世界を示された第一のご本尊を信じなさい
   よく気をつけ、しっかりした心構えで、信心を強くして、
   教主釈尊と法華経が真実の法であると証明した多宝如来、
   法華経を讃歎した十方分身の諸仏との三仏の守護を受けなさい。
   法華経の践み行いと教義を深く学ぶこととの二つの道をあわせて同時に励みなさい。
   その二つの道が行われなくなったならば、仏法が世にありとは申されません。
   だから、自分自身も二道を励み、行なった良い結果を他人に対しても奨めて教化なさい。
   行・学の二道は信心から起こるものである、智慧も徳も信がなければ難しいのです。
   自分の器量の及ぶところ、たとえ一節、一句でも語りなさい
   自他共に修養に励むことこそ大切であります